●一目均衡表いちもくきんこうひょう

読み方

いちもくきんこうひょう


時系列チャートの一種であり、「転換線」「基準線」「遅行スパン(遅行線)」「先行スパン1」「先行スパン2」の5本のラインで構成されています。この5本のラインとローソク足の位置から相場の方向性が分かるとされています。

基準線・・・過去26本のローソク足の最高値と最安値の平均を、移動平均線のように描くラインです。基準線が上向きでローソク足が基準線より上にあれば強気相場と読めます。

転換線・・・基準線の期間を短くし、過去9本分のローソク足の最高値と最安値の平均で引いたラインです。基準線よりも短期的な動きを示唆するラインとなります。また、転換線が基準線を上抜くと上昇相場入り、下割ると下落相場入り、と読むことができます。

遅行スパン(遅行線)・・・現在の足の終値を26本分さかのぼって過去の位置に記入したものを繋げたラインです。他の線と違い、高値と安値の平均などを使わず単純に現在の終値をそのまま26本分前に記入するだけのシンプルなラインです。見方としては、遅行スパンがローソク足より上にあれば強気、下にあれば弱気と判断できます。

先行スパン・・・先行スパンは1と2があり、先行スパン1は基準線と転換線の平均、先行スパン2は過去52本分の最高値と最安値の平均を、それぞれローソク足26本分先行させて表示しています。この先行スパン1と2で囲まれた範囲は「雲」と呼ばれ、チャートの抵抗帯として見ることができます。ローソク足が雲より下で推移していれば雲が上値抵抗となり、ローソク足が雲より上で推移していれば雲が下支え、といったように見ます。

これら5本の線は単独で見ることもできますが、全ての線を合わせてみることもできます。
「三役好転」や「三役逆転」などのチャート形状が代表的な例となります。詳しくはそれぞれの解説ページをご覧ください。

同義語


対義語


三役好転三役逆転